イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)

wikipedia:イングロリアス・バスターズ


吹替版の70%(英語以外の言葉が話されるシーン)が字幕スーパーという驚きのドイツ語フランス語英語イタリア語展開。この作品を完全に楽しめるのはその4ヶ国語を流暢に話すことができる選ばれし者だけなんじゃないかと思う。全部同一の言葉に吹き替えたりはもちろん出来るだろうけどそれをしてしまうと作品が壊れてしまうという「言葉」にものすごく依存した作品。
いきなり冒頭からフランス語で始まるが故に「おい、これ吹き替えはいってねーぞ」っていうクレームがレンタル屋にけっこうきたんじゃないかとどうでもいい心配をしてしまうw


エッセンスのみ抽出されまくった計算されたこぢんまりしたシーンの連続で構成されているから、テンポが良くってまったく飽きない。
ナチスドイツ壊滅作戦という大きな題材を扱っているにも関わらず、始終半笑い&リラックスしまくりで観ることができるのはタランティーノの手腕でしょう。


ドイツ側SS将校を演じるクリストフ・ヴァルツがすごい。いわゆる外国語映画に触れる機会は少ないけれど素晴らしい俳優は居るところには居るんだなぁと。
"ユダヤの熊"ことドニー・ドノウィッツ(マルガレーテェ〜の人)を演じるイーライ・ロスも良かった。
もちろんティル・シュヴァイガーはカッコいい。引き続き抱かれたい。
まぁ、アルド・レイン中尉を演じるブラピがいてこそ成り立つんですが。


フレデリック・ツォラー(あの劇中劇の英雄の人)を演じるダニエル・ブリュールって『サルバドールの朝』の主人公なのか!
最近借りてまだ観てないからチェックしよっと。


イングロリアス・バスターズ [DVD]

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